音響効果---映画の世界には、スクリーン=映像とともに、絶対欠かせないものだ。
アナログからデジタルサウンドへと、音響効果もその技術の進歩は、目を見張るものがあるが、
かれこれ40年近く前のこの映画、忘れられない。
1975年、スティーヴン・スピルバーグ監督による、
『ジョーズ』(Jaws)
だ。
平和なビーチを襲う巨大人食いサメ(ホオジロザメ)の恐怖と、それに立ち向う人々を描いた作品。スリラー映画、ホラー映画、パニック映画など様々なジャンル分けがなされる。
スティーヴン・スピルバーグの名前を全世界に浸透させたひとつである。
改めてここに記す必要がないほど、有名になった映画だが、やはりなんといっても、あのテーマ曲が流れると、今でも背筋がゾッとする。
アメリカ東海岸に位置する海辺の田舎町・アミティの浜辺に、女性の遺体が打ち上げられた。
町の警察署長マーティン・ブロディ(ロイ・シャイダー)(Martin Brody)は、死因を「サメによる襲撃」と断定。ビーチを遊泳禁止にしようとするが、夏の観光で成り立つ町の有力者はこれを拒否。対応の遅れから、少年が第2の犠牲者となる。
ブロディは地元の漁師クイントを雇い、サメ退治を提案。ブロディ、フーパー、クイントの3人は、サメ退治のため大海原へ乗り出す。
しかし、現れたホオジロザメのサイズは、彼らの予想をはるかに上回るものであった。
ブロディ達と巨大ザメとの激闘が始まる・・・・・・
はじめはスローテンポで、その後、次第に早くなっていき、あのなんとも表現しがたい緊迫感、
サメに襲われる人の恐怖の数十秒を、まるでその場に居合わせているかのように、ものの見事に観客に“疑似体験”させてしまう。
やはり映画というのは、不思議な魔力を持っている--
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