2013年4月20日土曜日

ももクロはAKBを上回る!?

先頃発表された、5月11日~12日に幕張メッセで開催されるヘヴィメタルの祭典「OZZFEST JAPAN 2013」への

ももいろクローバーZ

の出演だが、ネット上では賛否両論が噴出している。ネット掲示板への書き込みだけでなく、同フェスの公式Facebook上のコメント欄にはプロモーター側への批判や、ももクロに対する辛辣なコメントが殺到している。

「OZZFEST JAPAN 2013」は通称「オズフェスト」とも呼ばれ、ヘヴィメタル界の大物アーティスト、オジー・オズボーンが1996年から主催するロックフェス。当初はアメリカで開催されていたが、98年からはイギリスをはじめアメリカ以外でも開催されるようになり、今年は初の日本開催で日本のメタルファンを喜ばせていた。




「メタルの祭典に場違いのアイドルが参戦するだけに、ある程度の反発は予想されていました。ヘヴィメタルというのは、今の日本のメジャーな音楽シーンでは、どちらかというとマニアックでコアなジャンル。ファンも純粋で熱狂的な“信者”のような人たちが多いんです。

それだけに、ももクロの出演に、自分たちの“聖域”が侵されたような気持ちになったのではないでしょうか。某メタル専門誌の編集長なんて『オズフェストでは、ももクロなんて取材しない』と、今から宣言しているほどですから(笑)。2ちゃんねるのような匿名で書き込む掲示板が荒れるのはわかりますが、実名登録が原則のFacebookで炎上するなんて異例だし、メタルファンの反発は相当のものだということでしょうね」(音楽ライター)







 同フェスの公式Facebookページには、ももクロを擁護する声やメタルファンの狭量さに対する批判もないわけではないが、「メタルファンの一部は、ペットボトルを投げよう、卵を投げようと声高々に言ってる」「なんでオズフェストにアイドルなんだ?(怒)。神聖なるメタルのステージを汚すな!」「ももクロマジ無理!」「今回に限っては、ももクロ出るなら行くの辞めるって人には払い戻しをするべきだろうね」「メタルなめてんの?」といった具合に、ももクロのオズフェスト参戦に否定的な意見が多数。




ただ、昨今は音楽のジャンルにとらわれず、アイドルがロックフェスに出演するのは、さほど珍しいことではない。Perfumeは「SUMMER SONIC」(サマソニ)や「ROCK IN JAPAN」といったフェスの常連だし、K-POPグループの少女時代ですら2011年にはサマソニに出演しているほど。ももクロにしてもサマソニへの出演歴があり、世界的なメタルバンドのメガデスの元ギタリストであるマーティ・フリードマンと共演したり、かつてオジー・オズボーンが所属していたバンド、ブラック・サバスの曲を元ネタにした楽曲をリリースしたりするなど、ヘヴィメタルとの親和性も高い。それほど、目くじらを立てるような話ではないような気もするのだが……。






「Perfumeとは事情が違います。彼女たちの楽曲は、プロデューサーの中田ヤスタカの先鋭的なサウンドプロダクションによって、音楽性自体の評価が高い。だからこそ、ロックフェス参戦に対しても反発が少ないんです。その証拠に、少女時代が出演したサマソニのステージでは、ほとんどの観客がシラケていましたからね。確かに、ももクロの楽曲も一般的なアイドルのそれと違って、こだわりや独創性が感じられるのは事実ですが、それでもジャンル的にはアイドルポップスの域を出ない。

一般的なロックフェスだったら“ジャンルレス”のようなところもあるので、出演が批判されるようなこともないのでしょうが、オズフェストはヘヴィメタルというジャンル限定的なところがあるので厳しいのでしょう」(同)






 ももクロはアイドルらしからぬ凝った楽曲やメンバーによる全力投球のライブパフォーマンスなどで、アイドルファン以外からの支持も高い。例えば、アイドルの頂点に君臨するAKB48は人気が高い分、アンチも多いだけに、好感度という点では、ももクロはAKBを上回る だろう。これまで順調に人気を積み上げてきたももクロにとって、今回のオズフェスト参戦は、初めての“逆風”といっていいかもしれない。

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