2013年4月22日月曜日

福山雅治VS大沢たかお!? カンヌ映画祭に賞の期待


日本映画が2年ぶりに「パルムドール」を競うコンペティション部門へ参戦する

第66回カンヌ国際映画祭(5月15日開幕)。



福山雅治(44)主演で、9年ぶり3回目となる是枝裕和監督の

ヒューマンドラマ

「そして父になる」


と、


大沢たかお(45)主演で「一命」から2年ぶりとなる三池崇史監督の

アクション大作

「藁の楯」


には、作品や監督だけでなく、出演俳優にも賞の期待がかかる。


日本映画界に久々の朗報なるか。



福山主演「そして父になる」はカンヌ定番ジャンルの人間ドラマも有利【拡大】

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 かつてはカンヌを大いに沸かせてきた日本映画。今回はヨーロッパでも人気の高い是枝、三池監督のコンペ参戦となった。カンヌ国際映画祭・批評家週間審査員の経験を持つ映画評論家の小張アキコ氏は「4月2日、フランスでのファッションショーで是枝監督にばったり会ったとき『カンヌでお会いできるといいですね』と言われたが、きっと予感があったのだろう」と話す。




 2作の選出を現地はどう感じているのか。「フランスの日刊紙『20ミニッツ』のステファン・ルブラン記者は『是枝の新作は、家族の父性を描いた作品だと聞き、とても期待している。是枝は日本のチェーホフだ』と前評判は極めて高い。三池監督には『当たり外れが激しいが、野心的で破天荒な作品である可能性が高いので、大きな驚きがありそうだ』と、2作品への期待は相当高まっている」(小張氏)




 是枝監督といえば、2004年に「誰も知らない」で柳楽優弥(23)にカンヌ史上最年少で男優賞をもたらしただけに、福山にも大いに期待がかかる。福山は「そして父になる」で尾野真千子(31)と共演しているが、尾野は河瀬直美監督作品でカンヌの常連。その演技力は広く知られているところ。共演者にも恵まれている。

 さらに有利な点があると小張氏。「歌手は1曲で思いを表現するだけに、ノッたときの演技力は誰もが認めるところ。過去、2000年にビョークが『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で、85年にシェールが『マスク』で女優賞を受賞している。福山の男優賞も大いにあると見ている」





 一方、「藁の楯」の松嶋菜々子(39)はどうか。現実では2児の母親だが、劇中で演じている女性SPも子供を持つ母親という設定。勤務の合間に子供を気遣うシーンに、30代女性の母性や温かさが出ている。



 日本人初の女優賞を目指す松嶋を後押しするのが、今年のカンヌの傾向。エンタメ性より作家性の強い作品が賞に選ばれやすいカンヌだが、今年の審査委員長は数々のエンターテインメント作を世に送り出したスティーブン・スピルバーグ監督(66)。黒澤明監督の「天国と地獄」を彷彿させる鉄道シーンもあり見応え十分のアクション大作が、「にぎやかし」で終わることは考えにくい。作品や監督に加え、松嶋、大沢が賞に絡む期待は高まる。


「福山vs大沢の男優賞対決になるかも」(小張氏)




 昨年はコンペに日本映画不在で寂しかったカンヌ。あれから1年、カンヌに関わりの深い大島渚監督や三國連太郎さんが鬼籍に入った。打って変わって今年は、福山や大沢、松嶋ら日本のトップスターが大いにわかせてくれそうだ。 




 ■カンヌでの賞…パルムドールは1997年の「うなぎ」(今村昌平監督)、次点のグランプリは2007年の「殯の森」(河瀬直美監督)、監督賞は1978年「愛の亡霊」の大島渚監督。男優賞は2004年「誰も知らない」の柳楽優弥、審査員賞は87年の「親鸞 白い道」(三國連太郎監督)が受賞している。




2013.04.22zakzak

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