2013年5月1日水曜日

大型連休 閣僚の外遊ラッシュ

 安倍内閣の閣僚は連休中に全19閣僚中13閣僚が「海外出張」(外遊)に出る予定だ。大臣が国内に不在の場合は臨時代理が閣議で指名されるが、それにしても閣僚のほぼ7割がいっせいに国外に出るでるというのはいささか異常事態ではないのか。


大臣 期間 訪問先
安倍首相 4月28日~5月4日 ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦 トルコ
麻生副総理 5月 1日~5月5日 インド、スリランカ
新藤総務相 4月28日~5月1日 インドネシア
岸田外相 4月28日~5月5日 メキシコ、ペルー、パナマ、アメリカ
下村文科相 4月29日~5月6日 アメリカ、アイルランド、イギリス
林農水相 5月 3日~5月7日 ベトナム、インドネシア
茂木経産相 4月29日~5月6日 アメリカ、コロンビア、ブラジル
太田国交相 5月 2日~5月4日 中国
小野寺防衛相4月29日~5月1日 アメリカ
根本復興相 5月 3日~5月6日 ウクライナ
古屋拉致相 5月 2日~5月5日 アメリカ
山本特命相 4月29日~5月3日 アメリカ
甘利特命相 5月 2日~5月6日 ベトナム、シンガポール


北朝鮮はミサイル発射の予告を取り消していない。他方、安倍内閣の閣僚による靖国神社参拝や安倍首相が供物(真榊)を献じたことで、中国、韓国はじめ近隣諸国が強く反発している。

首相、副総理、外相、防衛相の全員が一時的に日本を不在にする期間が含まれている。

臨時代理を置いたとしても、不測の事態や危機管理上の問題はないのか。整合性が取れているとは言い難い。太田国交相は26日までに海外出張中止を決めたが、訪問先の中国側の事情と思われるが、無秩序な閣僚外遊は内閣の司令塔不在を物語る。



菅義偉官房長官は、24日の記者会見で、北朝鮮情勢があるが、内閣としてどのような方針で海外出張を決めているのか、と報道陣に問われた。


菅長官は「いかなる事態が発生しても、国民の生命と安全を守る万全の体制はしっかり整えた上で(了承した)と言う形になる」と釈明。そのうえで閣僚の海外出張目的について、


①東京電力福島第一原子力発電所災害にともなう日本産品の輸入規制などの風評被害の緩和 ②インフラシステムの海外展開。関係国に対して、トップセールを行うー


などとした。




緊急性が高いといえるほどの事情とはいえず、閣内調整で閣僚外遊を選別・整理できるはずだ。



高い内閣支持率、順調な国会運営で安倍内閣内に、気分の緩みと慢心が、閣僚の「大挙国外脱出」状況を生んでいるというほかない。

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