「権力者の発想」「公職去るべきだ」=橋下氏慰安婦発言に批判
旧日本軍の従軍慰安婦制度を是認した日本維新の会の橋下徹共同代表の発言について、識者からは14日、「公職を去るべきだ」などと批判の声が上がった。
作家の吉永みち子さんは
「慰安婦制度を容認する前提には、人間性を否定する戦争の肯定がある」とした上で、「そうした状況に放り込まれる男性、女性の気持ちを忖度(そんたく)していない。人間を駒としてしか見ない権力者の発想で、政党の代表としての資質に疑問を感じる」と語った。
従軍慰安婦問題に詳しい和田春樹東京大名誉教授(歴史学)は、旧日本軍の関与を認めて謝罪した「河野談話」に触れた上で、
「なぜ今、橋下氏が慰安婦制度の弁護人として登場するのか。恣意(しい)的な行為だ。問題について既に判決は出ており、裁判は終わっている」と指摘。
「社会が努力して確立した認識を思いつきで否定するのはおかしい。私人としては認められても、公職を去らないといけない」と批判した。
評論家の小沢遼子さんは「今これが一番受けると思って発言をしているようだ。従軍慰安婦は世界的な問題として捉えられており、品位を持って語ってほしい」と注文した。
(2013/05/14-13:10)
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